18日.スペース「ステージ・刻」で「女性作家で楽しむ読書室」を開き、作家宮部みゆきを取り上げました。 今回は杉村三郎シリーズから「誰れ」「名もなき毒」「昨日がなければ明日もない」の3作。
いずれも、人の深部にある暗い部分がどんな時に、どうして浮上するのかを丹念に描写。
そんな人にからめとられてしまう善良な人たちの苦しみをこれでもかというばかりに書いていて、少ししんどいものの、人ごとではないと話し合いました。
最近起こっている理不尽な事件に照らして考え込んでしまう場面も。 ただ、宮部みゆきの作品は庶民の真っ当な生き方が底流にあり、共感を呼ぶのも確か。
多彩なジャンルの作品にぜひ触れてみたいと魅力を出し合いました。
次回は3月26日、土曜日。取り上げるのは、作家原田マハ。作品は「暗幕のゲルニカ」。スペインと大戦前のパリ、国連に掲げられた「ゲルニカ」が何者によって消されたのです。なぜか!なかなか面白い推理小説です。