1月の「女性作家で楽しむ読書室」は、芥川賞などを総なめしている若い女性作家を取り上げました。
村田沙耶香の「コンビニ人間」.金原ひとみの「蛇にピアス」.宇佐美りんの「推し、燃ゆ」.吉川トリコの「余命1年、男をかう」また、桐野夏生の「燕は帰ってこない」、角田光代の「太陽と毒ぐも」なども。
私たち世代にはどうも手が出ない感じの作品だったのですが、若い世代のことを知りたくて挑戦。
こんなことをこんなふうに感じるのか、と思いもよらない切り口。自分を「持たない」というか、悩む対象も全く違うことに目が点、というところ、大いにあり。
でも交流する中でいずれも生きづらさをテーマにしていること。一生懸命に生きようとしてるんだけど、相手に伝わらない。でもこうしか生きられないもがきが見てとれ、もつと互いに分かり合えたらとつくづく感じました。
参加者からは息子の連れ合いとの行き違いなどもだされ、相手の考え方を学んだ気にもなつたとか。
人間は時代で生きるし、その時代の色合いがあるのだと感じました。
次回は4:月22日、作家田村とし子を取り上げる予定です。
マリリン・モンローは「#MeT00」の先駆けでした。発言しても「ピンナップ・ガールが何を言う」と無視されましたが、「20世紀フォックス」と戦って、自分のプロダクションを立ち上げ、脚本や監督を選ぶ権利を獲得しました。有名なのは、作家アーサー・ミラーが「赤狩り」と戦ったとき、公然と彼を応援、結婚しています。学ぶ点、大いにあり、でした。何事にもよく研究し、前向きに取り組んでいる姿に惹かれました。
取り上げた本はグロリア・スタイネス著「マリリン・モンロー」など。
読書室の場所 「すてーじ・刻」(042・493・0874)。どなたでもどうぞ。(電話または申し込み先へ連絡ください)講師は元司書の重村ヒロミさん 独特で面白い切り口が評判です。
2009・5 『性』を語る
『婉という女』 大原富枝著 講談社
『蔵』 宮尾登美子著 毎日新聞社
『女坂』 円地文子著 集英社
2009.7 青鞜に集まった女たち
『美は乱調にあり』 瀬戸内晴美著 文芸春秋
『元始女性は太陽であった』(上・下) 平塚らいてう著 大月書店
『断髪のモダンガール』 森まゆみ著 文藝春秋
2009.9 「紀ノ川」は母娘の関係
『紀ノ川』 有吉佐和子著 新潮社
『親と子とー裁かれる明日』 小山内美江子著 集英社
『父・こんなこと』 幸田文著 新潮社
2009.11 杉本苑子・永井路子 歴史の中の女性
『二条の后』杉本苑子著 講談社
『新とはずがたり』 杉本苑子著 講談社
『旅する女人』 永井路子著 文芸春秋
2010,1 愛にまっしぐら
『蒼い時』 山口百恵著 集英社
『女でござる』 吾妻徳穂著 読売新聞社
『サンダカンまで』 山崎朋子著 朝日新聞社
『流れるままに、愛』 小森和子著 集英社
2010.3 男性社会の中で「好きなこと」をやり続けた女たち
『ミミズに魅せられて半世紀』中村方子著 新日本出版社
『二人で紡いだ物語』 米沢富子著 出窓社
『歌をなくした日本人』小島美子著 音楽之友社
2010.5 同時代を生きる
『糸の別れ』 林郁著 筑摩書房
『山内みな自伝』 山内みな著 新宿書房
『晩香坡の愛―田村俊子と鈴木悦』 ドメス出版
2010年7月24日 女帝の時代
『女帝の歴史を裏返す』 永井路子著 中央公論社
『美貌の女帝』 永井路子著 毎日新聞社
『よみがえる万葉人』 永井路子著 読売新聞社
2010年9月 万葉の女性たち
『万葉のうた』大原富枝 文 いわさきちひろ 画 童心社
『男うた 女うたー女性歌人編―』 馬場あき子著 中公新書
『万葉の女たち男たち』 石丸晶子著 講談社
『かぐや姫と古代史の謎』 中津攸子著 新人物往来社
2010.11.27(土) 林芙美子
『石の花―林芙美子の真実』
太田治子著 筑摩書房 2008年 2200円
『ナニカアル』
桐野夏生著 新潮社 2010年 1700円
『林芙美子・ゆきゆきて放浪記』
清水英子著 新人物往来社 1998年 2600円
『女三人のシベリア鉄道』
森まゆみ著 集英社 2009年 1800円
『林芙美子の昭和』
川本三郎著 新書館 2003年 2800円
2011.1.22(土) 女の友情
『幻の朱い実』(上・下)
石井桃子著 岩波書店 1994年 各2500円
『百合子ダスヴィダーニャー湯浅芳子の青春』
沢部仁美著 文芸春秋 1990年 1600円
*『今日ある命―小説・歌人三ケ島葭子の生涯』
大原富枝著 講談社 1994年 1800円
*『霧の子午線』
高樹のぶ子著 中央公論社 1990年 1250円
2011年3月26日 夫婦の「時」
『田村俊子作品集 1』 オリジン出版センター
『伸子』 宮本百合子著 (日本文学全集 37) 新潮社
『灰色の午後』 佐多稲子著(日本文学全集 39)新潮社
『雨の中』 三枝和子著 河出書房新社
『太陽と毒ぐも』 角田光代著 マガジンハウス
2011・5・28[土] 詩人の妻
『ここ過ぎてー白秋と三人の妻』 瀬戸内晴美著 新潮社
『白秋片影』 北原東代著 春秋社
『ゆきてかへらぬー中原中也との愛』 長谷川泰子述・村上護編 講談社
『詩人の妻―生田花世』 戸田房子著 新潮社
2011.7.23 「赤瀾会」の人々をめぐって
「覚めよ女たちー赤瀾会の人びと」 江刺昭子著 大月書店
「九津見房子の暦―明治社会主義からゾルゲ事件へー」 牧瀬菊枝編 思想の科学社
「母と私―九津見房子との日々」 大竹一燈子著 築地書館
「火の文字を仰いでー囚われの女たち第9部」 山代巴著 径書房
2011・9・24 枕草子
『桃尻語訳『枕草子』 (上・中・下) 橋本治著 河出書房新社
『枕草子―日々の“をかし”を描く清少納言の世界―』田辺聖子著 世界文化社
『すらすら読める枕草子』 山口仲美著 講談社
『枕草子―清少納言をとりまく男たち』 荻野文子著 学習研究社
2011年11月27日【日】 村岡花子と若松賤子
『とくと我を見たまえー若松賎子の生涯』 山口玲子著 新潮社
『アンのゆりかごー村岡花子の生涯』 村岡恵理著 マガジンハウス
2012・1 篠田節子
『弥勒』 篠田節子著 講談社
『夏の災厄』 篠田節子著 毎日新聞社
『斎藤家の核弾頭』 篠田節子著 朝日新聞社
2012・5・26 主婦を描く
『下流の宴』 林真理子著 毎日新聞社
『魂萌え!』 桐野夏生著 毎日新聞社
『OUT(アウト)』 桐野夏生著 講談社
『庭の桜 隣の犬』 角田光代著 講談社
2012年7月21日(土) 母と娘
△ 『シズコさん』 佐野洋子著 新潮社 2006年
○ 『幸子さんと私―ある母娘の症例』 中山千夏著 創出版 2009年
○ 『放蕩記』 村山由佳著 集英社 2011年
○ 『母の遺産―新聞小説』 水村美苗著 中央公論新社 2012年
2012年9月 母と娘
△ 『香華』 有吉佐和子著 新潮社
○ 『朔太郎とおだまきの花』 萩原葉子著 新潮社
○ 『冥土めぐり』 鹿島田真希著 河出書房新社
○ 『あなたの庭では遊ばない』 落合恵子著 講談社
○ 『心映えの記』 太田治子著 中央公論社
2012年11月読書室、「やさしずぎる男たち」
○ 『均ちゃんの失踪』 中島京子著 講談社
△ 『ニシノユキヒコの恋と冒険』 川上弘美著 新潮社
○ 『おはん』 宇野千代著 新潮社
2013・1 源氏物語・夕顔
『ひかりそへたる~源氏物語の恋の歌』 俵万智・芳賀明夫 対談 講談社
『源氏物語の女性像』長塚杏子著 亜紀書房
『恋のかけひきー「源氏物語」もうひとつの読み方』山口仲美著 主婦と生活社
『夕顔という女』黒須重彦著 笠間書院
2013・3・23
『私本・源氏物語』 田辺聖子書 文春文庫
『王朝の恋の手紙たち』 川村裕子著 角川選書
『紫式部の父親たちー中級貴族たちの王朝時代へー』 繁田信一著 笠間書院
2014・1 篠田節子
『寄り道ビアホール』 朝日新聞社
『百年の恋』 朝日新聞社
『女たちのジハード』 集英社
2014・5 角田光代
『幸福な遊戯』 福武書店
『空中庭園』 文藝春秋
『ひそやかな花園』 毎日新聞社
「八日目の蝉」 中央公論新社
2014・8 角田光代
『太陽と毒ぐも』 マガジンハウス
『対岸の彼女』 文藝春秋
『森にねむる魚』 双葉社
2014・10 江國香織
『神様のボート』 新潮社
『号泣する準備はできていた』 新潮社
『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』 集英社
『真昼なのに昏い部屋』 講談社
2014・12 小川洋子
『博士の愛した数式』 新潮社
『妊娠カレンダー』 文藝春秋
『完璧な病室』 福武書店
『妖精が舞い下りる夜』 角川書店
2014・3
2014・6 ムーミン
『ムーミン』シリーズ トーベ・ヤンソン著 講談社
『トーベ・ヤンソンー仕事・愛・ムーミン』 ポエル・ウェスティング著 講談社
『彫刻家の娘』 トーベ・ヤンソン著 講談社
2014・9
2014・12
2015・3
2015・6
2015・9 かぐや姫
*かぐや姫と古代史の謎 中津攸子著 新人物往来社
*物語のいでき始めのおやー竹取物語入門 原國人著 新典社
*かぐや姫、秘められた怨念―竹取物語の政界地図 杉本苑子著
( NHK歴史発見4 所収) 角川書店
2015・12 石井桃子
*『幻の朱い実』 上・下 石井桃子著 岩波書店
*『ひみつの王国―評伝石井桃子―』 尾崎真理子著 新潮社
*『大塚女子アパートメント物語―オールドミスの館へようこそ』 川口明子著 教育史料出版会
*『日本女子大桂華寮』 林えり子著 新潮社
2016・3
2016・5・28 永井路子の本
*『時代を旅する』杉本苑子と共著 文春文庫
*『愛に生きるー古典の中の女たち』 角川文庫
*『美貌の女帝』毎日新聞社
*『茜さす』 上・下巻 新潮文庫
2016・9・24 永井路子
『女帝の歴史を裏返す』 永井k路子著 央公論新社
『愛のかたちー古典に生きる女たち』 永井路子著 主婦の友社
『歴史をさわがせた女たち』 永井路子著 文春文庫
『史脈瑞応―「近代説話」からの遍路』 寺内大吉 永井路子〔共著〕大正大学出版会
2016・12 有吉佐和子
『紀ノ川』 中央公論社
『女二人のニューギニア 』朝日新聞社
『有吉佐和子とわたし』 丸川賀世子著 文藝春秋
『有吉佐和子の世界』 井上謙 他著 翰林書房
『女流林芙美子と有吉佐和子』 関川夏央著 集英社
2017・4・22 有吉佐和子 第2回
『有田川』 講談社
『日高川』 文藝春秋
『出雲の阿国』 中央公論新社
2017・8 有吉佐和子
『香華』 中央公論社
『芝桜』 新潮社
『悪女について』 新潮社
『不信のとき』 新潮社
2017・10 有吉佐和子
『複合汚染』 新潮社
『非色』 中央公論社
『恍惚の人』 新潮社
『日本の島々・昔と今』 中央公論新社
『海暗』 新潮社
『有吉佐和子の中国レポート』 新潮社
『最後の植民地』 新潮社