10月のエッセイ・自分史塾は「かぎカッコで変わる文章」を勉強しました
講義から
かぎカッコは文章をしめる役割があります。といっても乱発しては効果は減少。地の文章でいいような文章をかぎカッコでくくっている人がいますが、これは考えもの。説明をしているような会話はかぎをはずしてみましょう。むしろ落ち着くように感じるはず。かぎカッコに入れる会話も、その人の特徴がある言葉、雰囲気を伝えるナマの言葉をよく見極めてみることが大切です。
生徒さんが持ってきたエッセイを題材にしてかぎカッコをどんどんはずし、エッセイのテーマとする部分の会話だけカッコをつけると、文章が変わりました。「今まであまり考えずかっこを使っていた」という方がほとんど。
会話だからといって会話としてエッセイに登場させなくてはならないわけではありません。一番伝えたいことが際立つようにするひとつの手立てと考えて。
もう年末。今年は2人の生徒さんがそれぞれ本に仕上げ、まもなく本に出来そうな人が3人います。10月のエッセイ塾には責了の原稿を持って来た人もいます。
12月のエッセイ・自分史塾は2人の出版パーテイ。今からみんな「盛り上がるぞ」という顔をしています。
労をねぎらいつつ、後に続けるといいですね。
9月の自分史・エッセイ塾は「納得のいく文章」のつくり方を学び、塾生の作品を読みあいました。夫婦の旅がテーマの方はそれぞれの国の歴史を勉強できたとうれしそうで、食べ物・料理のことを書かせたらみんながうなってしまう方は雑煮の話を、背中に激痛が走り、病院に駆け込んだ顛末を書いた方の原稿には実感がこもっていました。みんな事実を丹念に重ねて書いているだけに「よく分かる」との批評でした。
講師の話 文章には性格があり、書く人の性格が自づと出てくる。書くものにはその人の性格・体のリズムが反映されるもので、納得のいく文章を作るためには感受性を高めていくことが大切になってくる。技術的なことではなく、感性でこそ文章を豊かにしていけるのではないか。そのために意識して五感を解放させる時間を持つことを心掛けて。先入観を持たず、刻々変わるものを自分の感性で引き寄せてよく見てみよう。文章は無からは生まれない。自分に蓄積した中からこそ生まれる。
続いて3人の塾生の作品を読み合いました。夫婦で旅しているAさんは、夫婦の軽妙なやりとりがたのしくなかなかの筆達者。何年か前に旅したところも改めて今日の時点から見て学んで書いているため、新鮮なことが多々あると喜んでいました。旅の原稿は似たり寄ったりになりやすく単調になるため、旅をしている人のエピソードを適切に登場させ、感性で情景を表現することが大切です。それにしても世界十数カ国の旅とはうらやましい限り。
食べ物9月の自分史・エッセイ塾は「納得のいく文章」のつくり方を学び、塾生の作品を読みあいました。夫婦の旅がテーマの方はそれぞれの国の歴史を勉強できたとうれしそうで、食べ物・料理のことを書かせたらみんながうなってしまう方は雑煮の話を、背中に激痛が走り、病院に駆け込んだ顛末を書いた方の原稿には実感がこもっていました。みんな事実を丹念に重ねて書いているだけに「よく分かる」との批評でした。
講師の話 文章には性格があり、書く人の性格が自づと出てくる。書くものにはその人の性格・体のリズムが反映されるもので、納得のいく文章を作るためには感受性を高めていくことが大切になってくる。技術的なことではなく、感性でこそ文章を豊かにしていけるのではないか。そのために意識して五感を解放させる時間を持つことを心掛けて。先入観を持たず、刻々変わるものを自分の感性で引き寄せてよく見てみよう。文章は無からは生まれない。自分に蓄積した中からこそ生まれる。
続いて3人の塾生の作品を読み合いました。夫婦で旅しているAさんは、夫婦の軽妙なやりとりがたのしくなかなかの筆達者。何年か前に旅したところも改めて今日の時点から見て学んで書いているため、新鮮なことが多々あると喜んでいました。旅の原稿は似たり寄ったりになりやすく単調になるため、旅をしている人のエピソードを適切に登場させ、感性で情景を表現することが大切です。それにしても世界十数カ国の旅とはうらやましい限り。
食べ物を書かせると右に出る者のいないSさん。雑煮の小作品を読んでくれました。質問に答える中で分かったのは故郷の葬式の料理のこと。昔は村総出で葬式を行っていたのですが、「お勝手宿」「おかん宿」もあったそうですよ。Sさんの家の蔵には葬式のときに使ういい板がいつも備えてあっていざというときはそれを「おかん宿」に持ち込んだとか。葬式の朝は村の人たちはみんなおこわで食事をすませ、そのおこわを焼き場に持っていき、長い時間をおこわを手皿で食べたとか。葬式料理は段取りなどべて決まりがあり、一品ずつに采配する男がいたといいます。あまりに質問が出るので葬式料理の写真を持ってきてくれることになりました。
Sさんはこの日に最終原稿を完成させ、本にまとめることになりました。完成次第、8月に完成した方と2人の出版パーテイをにぎやかにやろうと決めました。を書かせると右に出る者のいないSさん。雑煮の小作品を読んでくれました。質問に答える中で分かったのは故郷の葬式の料理のこと。昔は村総出で葬式を行っていたのですが、「お勝手宿」「おかん宿」もあったそうですよ。Sさんの家の蔵には葬式のときに使ういい板がいつも備えてあっていざというときはそれを「おかん宿」に持ち込んだとか。葬式の朝は村の人たちはみんなおこわで食事をすませ、そのおこわを焼き場に持っていき、長い時間をおこわを手皿で食べたとか。葬式料理は段取りなどべて決まりがあり、一品ずつに采配する男がいたといいます。あまりに質問が出るので葬式料理の写真を持ってきてくれることになりました。
Sさんはこの日に最終原稿を完成させ、本にまとめることになりました。完成次第、8月に完成した方と2人の出版パーテイをにぎやかにやろうと決めました。