代理母問題です。若い女性が貧困からどうにか這い出そうとするも、生活できるほどの仕事はなく、生きるのに疲れ果て、代理母の誘いに乗ってしまいます。妊娠してからは命とは、と苦しみつつ、どう生きるのか模索し続けます。格差社会のリアルな描写は、現代そのもの。非正規雇用の若者の、先が見えないことへの不安、辛さを探っていて、衝撃でした。臓器が売買されている事態もありますが、ことは人間。命です。交流では、AIが席巻する今にあつて、考えつくすということ、どう生きるのかということ、人として大切なことものがあまりに安易に扱われてるのではないかなど、出されて、情報に振り回されず、考えつくす大切さが強調されました。桐野氏の作品の視点の深さに惹かれて、次回も桐野作品をとりあげることとしました。次回は1月25日土曜日です。